連続写真を用いた指導に潜むリスクとは?

今回は日本アスリートリハビリテーショントレーナー協会(JARTA)の記事にあった「連続写真を用いた指導に潜むリスクとは?」について書きたいと思います。
連続写真を用いた指導に潜むリスクとは?http://jarta.jp/training/870/


アスリートの動きの連続写真はスポーツ関連雑誌やスポーツ紙などでよく掲載されていますね。それを専門家が分析してコメントを載せていたりします。

私は基本的には連続写真を用いた動作分析や指導は行いません。この記事にもある通り連続写真はどれだけ分割を細かくしようと、あくまでも断片的な局面の切り取りということには変わりなく、動きの「流れ」のようなものは読み取れないからです。

ある局面でのその一瞬の各関節の位置はあくまでも動作中の経過部分であり、その前後にどのような動きが潜んでいるかは読み取れません。もっと言えば、どんなに細かな連続写真だろうと、例えばそれが動画であろうと、写真もしくは画面に出ているのは動いた「結果」であって、動きそのものではありません。このことは金子明友氏著の「わざの伝承」でも触れられています。

同氏はさらに、指導者は競技者の動きそのものに入り込む感覚が必要ということも述べています。つまりは第二者、第三者的視点から動作を見るのではなく、第一者、つまりはその競技者の主観(ここでは主感という造語がしっくりくるかもしれません)に共感する必要があるということです。

その競技者がなぜ、どの様な意図で、どの様な感覚で、どの様な動作を作り出そうとしたか。

これが重要な部分ですね。その結果というのが写真であったり映像であったりするわけです。つまり、写真や映像というのは答え合わせとしてのツールに過ぎません。

指導する側にとって大事なのは、関節位置や肢位の補正ではなく、あくまでも一連の動きを作り上げることです。流れ(前出の金子氏の言葉を借りればメロディー)を大事にし、“木を見て森を見ず”にならないようにすることが求められますね。

コメント

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