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2014年開幕(化学反応の行方)

いよいよ2014年シーズンが開幕します。キャンプの初めにも書きましたが今年はこれまでで一番読めないシーズンになると思います。 現段階ではチームの実力はまだまだ優勝出来るレベルではありません。下馬評でもソフトバンクが断トツと予想されてますね。しかし私はソフトバンクが額面通りの実力でブッちぎるとは思いません。 優勝するチームというのは必ず「雰囲気」に現れます。2009年や去年の楽天もそうでした。今のチームには“もしかしたら”と思わせる‘何か’があります。 それを化学反応と言ったりします。それは何の根拠も無い‘何か’です。 開幕してからシーズン序盤のうちにその化学反応を起こすための基盤が出来れば面白いシーズンになると思います。プラスαの力を、結束を、自信を、どう生み出せるかですね。 明日の開幕戦、吉川で金子投手を倒せれば大きな一歩を踏み出すことになります。理想は序盤に先制して、その後終盤まで試合が動かないまま均衡して、そのまま勝ち切るか、逆転されてもひっくり返して勝つ と言った試合を期待しています。そう言った戦いが出来ればそれがそのままシーズンもそういう形になっていくはずです。 負けることは考えてません。勝ちます。 化学反応は現場で起きています。みなさんも“化学反応”を肌で感じられる様、応援よろしくお願いします。

フランク・ジョーブ氏、何を想う

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肘関節の内側側副靭帯の再建手術、通称"トミージョン手術"を考え出したフランク・ジョーブ氏が3月6日に他界しました。 Famed surgeon Jobe dies at 88 同氏の歴史や手術については後述や各記事に譲るとして主張したいことを先に述べたいと思います。 最近のトミージョン手術からの復帰は早すぎる気がします。私がアメリカに留学した時は12ヶ月というのがスタンダードでしたが、最初の"実験者"トミー・ジョン氏は1年9ヶ月後に復帰しました。今でも最低1年はかけるべきというのが私の見解です。 これまで私が関わってきた例を見ると、おそらく9ヶ月ほどでも復帰はできるでしょう。ただ、再受傷の危険はものすごく高い気がします。移植した腱がきちんと骨や周りの組織に馴染んで靭帯として機能するには2年はかかるという報告もあります。 つまり、同手術においては手術やリハビリの良し悪しに関わらず、"生理学的に"2年はかかるというのが正当な見方だと思います。1年で復帰したとしても復帰後の1年はイニング数や球数の制限を設ける必要があると考えます。ジョーブ氏は『早く復帰する近道はゆっくりとリハビリすること』という言葉を残しています。 それにも関わらず、最近では1年未満で復帰"させる"ケースがほとんどのように思います。リハビリに費やす時間と再受傷率には何らかの相関があるような気がするのですが、データないですかね? そしてもう一つ気になるのはあまりに成功率が高まったが故の手術率の高さです。(ウィキペディアでトミージョン手術を見ると行った選手の多さに驚く。) アメリカでは大学生はもとより、中高生にも同手術が当たり前のように適用されます。日本の肘の専門医に話を聞いたことがありますが、手術しなくても復帰できるケースというのはかなり多いそうです。 再建した靭帯は元の靭帯よりも強固になり得る為、手術歴のある選手の方がない選手よりも評価が上がる場合もあるとか。これはいかがなものですかね。切れたら手術すればいいみたいな安易な思想になりつつある気がします。 もちろん、我々に求められるのは手術を選択肢に入れないためのマネジメントです。球数、休息、体の使い方、コンディショニング、いろいろなことを考えて