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キャンプインの雰囲気

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明日沖縄へ移動。いよいよキャンプがスタートする。 2月1日は野球界の元旦と言われる。 (個人的にはシーズンの最終戦が終わった次の日が元旦だと思っているが) 前に別の場で書いたこともあるが、キャンプでは、特にその早い段階で、その年のシーズンを戦えるかどうかというのが雰囲気として感じ取れる。後出しじゃんけんみたいで卑怯ではあるが、優勝した2009年、2012年というのはそんな雰囲気だった。そしてこれは本当に後から回顧してみて思ったのだが、最下位に沈んだ昨シーズンのキャンプ序盤の雰囲気というのはシーズンの戦いを象徴していた気がする。 これは誰かの打球が飛ぶようになっただとか、球速が上がっただとか、足が速くなっただとか、そういった物理的なことで感じることではない。あくまでも雰囲気だ。 ちょっと話は変わるが、すべてのチームがシーズン144試合戦うわけだが、勝ち星の数というのはチームの実力のうちどれだけの力を出せたかというパーセンテージを表している様に感じる。例えば昨年のイーグルスで言えば実力の82%が、ファイターズは64%といった具合だ。オフシーズンとキャンプでどれだけ完璧に仕上げてきてもシーズンに入ればいろんな要素が絡んで出せる実力というのはせいぜいそんなものである。 但し優勝するチームというのはchemistryが絡んでくるのでこの限りではない。これはチーム内外問わず感じることだ。昨年のイーグルスは試合中はもちろんのこと、アップや練習中の雰囲気も良かった。2009年のファイターズでは正直負ける気がしなかった(終盤まで負けていてもなんとかなるという雰囲気が常にあった)。 さて、今年のキャンプインはどんな雰囲気だろうか。 (ざっくり今の時点では結構戦える気がする。なんとなく だが。そう、雰囲気とは“なんとなく”なのだ) またその後の“雰囲気”をアップデートします。

マー君のヤンキース移籍は別次元か?

田中将大投手のヤンキース移籍で世間は大いに盛り上がっています。 先日の本田圭佑選手のミラン移籍(背番号10)でもかなり盛り上がりました。 メディアの取り上げ方や熱の入り様に対する違和感はさておき、、、 同じフィールドの選手はどう捉えているのでしょうか。 残念ながら別世界のように捉えているのが事実です。 ダルがうちにいたときや移籍したときもそうでしたが、天才だからだとか遺伝子だとか生まれ持った才能が違うだとか、そういうのを聞くたびに私はがっかりします。 もちろんそういった生まれながらにして持っていたであろう能力は否定はしません。ただ、彼らは彼らなりに成功するための要素を積み上げていったことは事実です。 マー君は一緒にはやっていませんが、ダルは一番になるための努力はしていました。トレーニングに関してはメディアも取り上げていたのでご存知の人も多いかもしれませんね。それを周りの選手は「ダルだから」の一言で片付けるわけです。これは残念です。 ダルだから圧倒的に相手を抑えられるのではなく、そういう努力をしているから抑えられるのです。平たく言えばアスリートとしてやるべきことをやってるわけです。 アメリカでも日本でもプロの選手をそれなりの数見てきましたが、本当の意味でのアスリートというのはかなり稀です。今回のマー君とヤンキースの大型契約を指をくわえて見てる選手は、、、 一流になるために トレーニングをしているか トレーニングの勉強をしているか 栄養の勉強をしてるでしょうか サプリメントや睡眠の意味を理解しているか 対戦相手の研究をしているか 怪我なく戦えるコンディション作りをしているか まとめると、野球選手として実力を伸ばす努力をどこまでしているのか ダルはメジャーに移籍する時のインタビューでメジャーへの憧れではなく、日本での対戦相手がそういう観点で別次元に感じたという意味のことを言っていました。彼の言いたいことはものすごくよく分かります。 うまくまとまりませんが、同じプロとしてやっている以上、そういう突き詰め方をして、成功した一流選手をを崇めるのではなく、「負けるものか」という気持ちで取り組んでほしいものです。 きっと、武井壮さんもそういうことを声を大にして言いたいんだと思います。

伸びしろ

プロ野球のチームはどこも同じだと思いますが、1月は新人がチームに加入し、合同自主トレを行います。(12月と1月は拘束期間外のため名目上は『自主トレ』) ファイターズも新人合同自主トレが始まって2クールが過ぎました。 毎年新人の前評判というのは高いのですが、今年は特にアスリート軍団と言われています(した)。 しかし、蓋を開けてみるとやはり“普通”なんです。正直野球の実力というのはキャンプや実践が始まってみないと分からないですが、動き方というか動きの質という意味でやはり“普通”です。普通というのは例年の新人と変わりないということです。 数々の競争を勝ち抜き、ドラフトされてプロ野球に入るにはやはり実力は相当なものでしょう。(競技人口810万人と言われる中で毎年ドラフトされるのはたったの100人程度。) それでもウォームアップの中でも出来ない動きは多いし、力発揮をするにもやっぱりまだまだ下手なわけで、筋力自体も低いです。 逆に考えれば伸びしろはたっぷりあるわけですが、今年入団した8人の伸びしろだけでなく、アマチャア全体の伸びしろはとても広いんだろうなと思います。野球をするにあたって、いや、一アスリートとして、洗練されるべき動き、筋肉、身のこなしというのはアマチュアの段階でもっともっと教育されるべきだと思います。それが出来れば侍JAPANの底上げも図れると思うのですが・・・。 それと、やはり“野球しかできない”というのがやはり気になります。物心ついたときから野球ばかりやってきた野球エリートであれば仕方がないのでしょうが、もっと多くの遊びやスポーツに触れて『幅広い身のこなし』を身につけて欲しいと思います。 ともあれ、伸びしろたっぷりの選手たちに乞うご期待。僕自身これから彼らがどうなっていくのか楽しみです。責任も重大ですね。

懸垂について

高校2年の時に左肩を脱臼して癖になり、高校3年の時に懸垂をしたら再度脱臼しました(脱臼自体は以後2、30回経験)。それから長くの月日を経て13年ぶりに懸垂をしました。正直かなり怖かったですが、やってみたら意外とできました。 懸垂、もっとトレーニングとして見直されるべきだと思います。自分の体を自分の筋力で持ち上げる。 動物としての動作   ですかね。 冒頭の脱臼にもつながりますが、懸垂は上腕骨が肩甲骨から離れて行かないように肩甲骨の関節窩方向に上腕骨頭を引き付ける力が必要となります。これは投球のフォロースルーの局面にも似た作業になりますね。 そしてその為には肩甲骨は動きながら(しかも3次元で)安定していなければなりません(しかも3次元で)。そしてその為には体幹が安定していないといけません。やってみると分かりますが体幹が安定していないと懸垂の際に体が大きく振られる。 動きそのものや動員される筋力はラットプルダウンと同じでしょう。しかしラットプルで重い重量を扱えても懸垂が出来ないという選手はたくさんいます。前腕から上腕、そして肩甲骨、からの体幹といった連動。これらが動きながら安定もしくは安定させながら動かすことができないと懸垂は行えません。 似たような話はベンチプレスと腕立て伏せにも言えると思います。ベンチプレスは腕以外はすべて機械的に安定していますが腕立てはそうはいきません。ベンチプレスで高重量上げられても腕立て出来ない選手、います。 こういった重力対自分の体といった部分の動きはもっと見直されるべきだと思います。 人力のみが頼りだった紀元前にピラミッドを作り上げた人たちは一体どんな身体をしていたのかと思いを馳せます。

ブログ始めます

今の職に就いて5年が過ぎました。 前々から何かしらアウトプットはしたいと思っていました。 年も改まったタイミングでブログを始めてみようと思います。 基本的にはトレーニングのこと、体のこと、プロ野球を初めとするスポーツのことなどについて書いて行こうと思います。出来るだけ定期更新を目指します。 第一回の今回は今年のテーマについて。 『取り戻す』 ここ数年失っていた向上心を、がむしゃらさを、やる気を、笑顔を、思考を、体力を、そして輝きを、取り戻す。 このブログを始めたのもそんなことが背景にあります。 先日NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で義肢装具士・林伸太郎さんの放送を見ました。林さんのように血の通った、しかし妥協は許さない、そして自らが有する技術に自信を持てる職人になりたいものです。 それでは簡単ではありますが、今後ともどうかお付き合いください。