懸垂について

高校2年の時に左肩を脱臼して癖になり、高校3年の時に懸垂をしたら再度脱臼しました(脱臼自体は以後2、30回経験)。それから長くの月日を経て13年ぶりに懸垂をしました。正直かなり怖かったですが、やってみたら意外とできました。

懸垂、もっとトレーニングとして見直されるべきだと思います。自分の体を自分の筋力で持ち上げる。

動物としての動作   ですかね。

冒頭の脱臼にもつながりますが、懸垂は上腕骨が肩甲骨から離れて行かないように肩甲骨の関節窩方向に上腕骨頭を引き付ける力が必要となります。これは投球のフォロースルーの局面にも似た作業になりますね。

そしてその為には肩甲骨は動きながら(しかも3次元で)安定していなければなりません(しかも3次元で)。そしてその為には体幹が安定していないといけません。やってみると分かりますが体幹が安定していないと懸垂の際に体が大きく振られる。

動きそのものや動員される筋力はラットプルダウンと同じでしょう。しかしラットプルで重い重量を扱えても懸垂が出来ないという選手はたくさんいます。前腕から上腕、そして肩甲骨、からの体幹といった連動。これらが動きながら安定もしくは安定させながら動かすことができないと懸垂は行えません。

似たような話はベンチプレスと腕立て伏せにも言えると思います。ベンチプレスは腕以外はすべて機械的に安定していますが腕立てはそうはいきません。ベンチプレスで高重量上げられても腕立て出来ない選手、います。

こういった重力対自分の体といった部分の動きはもっと見直されるべきだと思います。

人力のみが頼りだった紀元前にピラミッドを作り上げた人たちは一体どんな身体をしていたのかと思いを馳せます。

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