ファーストペンギンかそれ以外か

ファーストペンギンとは集団行動を好むペンギンの群れの中で、最初に海に飛び込むペンギンのこと。天敵などどんな危険なことが待っているか分からないところへ誰よりも最初に飛び込む・・・どんなに勇気のいることかと思います。(ただし、実際にはペンギンはそもそも臆病な生き物で、ファーストペンギンも自らの意志でリーダーシップをとって最初に飛び込んでいるわけではないようで、他の仲間に押されるなどして落ちるように飛び込むことも言われています。)

最近ではこのファーストペンギンをビジネス用語として置き換え、勇気をもって未知の世界へ飛び込み、多くの獲物を獲得する行動を指して使われています。文字通りのブルーオーシャン戦略といえるものかもしれません。

さて、集団においては「ファーストペンギンかそれ以外か」に分けられます。

分かりやすい例が「先生トイレ行ってきます」と一人目が言うと、「私も」「僕も」と言って二人目、三人目が続いていく連れション現象があります。みんな恥ずかしがって挨拶できない中で最初の子が挨拶すると続いて多くの子どもたちも挨拶するようになる例もそうです。

私の意見としてはやはりファーストペンギンとなりえる人になってほしいなと思います。当然誰かについていくという戦略をとって一生を過ごしていく人もいるでしょう。これも個人の選択ですから尊重しますが、私自身はどんなに小さな意思決定だったとしても自分で決めて行動できる人になりたいと常々思っています。セカンドペンギン、サードペンギンは結局のところ、他人の人生を生きることになるからです。

ここで言いたいのはリスクを承知で誰よりも先に行動して、誰よりもいい思いをしてやろうというブルーオーシャン戦略とかそういうことではなく、自分の行動(人生)は自分で決めるということです。以前の記事『大人は子どもの内省の機会を奪ってはいけない』や『「これでいい」という生き方』にも書きましたが、やはり繰り返し思うのは「我思う、故に我あり」で、自分がどうしたいのかをまずは自分がきちんと認識し、意思決定や判断の基準を他人に委ねるのではなく、自分がどう思うかで行動ができる人に私自身はなりたいと思うし、周りの人もなってほしいと思っています。

たとえ失敗したとしても、うまくいかなかったとしても、恥ずかしい思いをしたとしても、私は最初に行動をしたことを讃えたいと思います。そういう意思決定と行動がそれぞれの人生を豊かにしていくのだろうと信じています。



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