現代人が手に入れたもの

20時間5分

1889年、現東海道本線が全線開通したときの新橋~神戸間の所要時間です。
そこから128年を経た今、東京~新大阪間は2時間22分だそうです。
8分の1以上に短縮されたことになります。
リニアモーターカーが開通した時の試算は1時間7分だそうです。

それにより出来るようになったことは増えたのだと思います。
例えば移動が短くなった分、労働時間は増えたことでしょう。
現に日帰り出張は増えたようです。
128年前には考えられなかった世界に今私たちはいます。

このようなパラダイムシフトは次々に起こっています。

飛脚が運んでいた手紙はメールやチャットで即座に届くようになり、
地球の反対側の野球やサッカーがリアルタイムで観戦でき、
買い物もわざわざスーパーやデパートに行かなくても、朝頼めば夜には手に入るようになりました。

そんな科学の進歩によって現代人が手に入れたものは何でしょうか。
モノ?情報?幸せ?豊かさ?充実感?
いえ、私は「時間」だと思うのです。

働き方改革という言葉が一人歩きをしていますが、そんなことをしなくても労働は機械によって代替され、人間が働かなくてもよい時代はそんな遠くないのかもしれません。
そして現代人の2人に1人は100歳まで生きると言われています。
100歳まで生きるのに40年間8時間労働をしなくて済む時代がきます。
そんな生活は私は想像できないのですが、その波は押し寄せているということは感覚的に感じています。
結果として、間違いなく時間が余ります。

ところで、

自転車、車、エスカレーター、エレベーター、セグウェイ、、、
移動手段もこの100年で激変しています。
トレーナーという立場で「日常生活の運動量が著しく低下したから運動しましょう」なんて言うつもりは毛頭もありません。それでも人間の適応スピードを超えるスピードで身体活動が必要なくなっているので、それが100年ライフにどう影響を与えるのかは分かりません。

話しは戻って、
人が生きる上で余る資源が“時間”になる。

その時間をどのように使うのか。

私自身も分かりません。
どのように準備したらいいのかも分かりません。
ただ、同じ資源であるならば楽しく使いたい、そう思います。

みなさんは、どのように時間を使いますか?


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