遊びは自己実現

自分たちで遊びを実行できない場面をよく目にします。 「ドッヂボールがしたい。」 しかしなかなか実現できません。大人なら何とかしてくれるだろう、、、と大抵は大人を頼って懇願してきます。 ドッヂボールをやるにはいろいろなものが必要です。仲間、ボール、コート、ルール、、、これらをまずは用意しなければなりません。 仲間を集うのにはコミュニケーション力や交渉力がいるし、どこにあるどんなボールを使うのか、コートはどれぐらいの大きさでどうやって仕切りを設けるのか、ルールをどのように設定するか、、、いろいろなことを決めて実行していかなくてはなりません。そしてその遊びを知らない人、興味ない人を惹きつけるプレゼン力。 この時点で、何かしら欠如していると「もうドッヂボールやらなくてもいいや」となってしまいます。傍から見ている私は、ドッジボールがやりたい情熱はそんなものか、、、といった感想を持つことになります。その結果、本当はやりたくない他者の遊びに付き合うことになります。でも自分がやりたいドッヂボールを実現できなかったのだから仕方ないのです。 遊びとは自己実現なり。 自分がやりたいと思ったことを実行するにはそれなりのエネルギーが必要です。しかし人生というのはその連続です。“遊び”は子どもの欲求ランキングでは1位、2位でしょう。まずは遊びの実現によって、その欲求を満たすという訓練と経験を積んでいってもらえたらいいなと思います。それが生きるチカラを養うことにつながると思うのです。